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✳️視察研修✳️ その①

✳️視察研修✳️

《 その① 消防 》

初日、5日(月)は、埼玉県所沢市にある『埼玉西部消防組合』の視察に伺いました。

同消防組合は「所沢市、飯能市、狭山市、入間市、日高市」が構成市町となり、

管轄人口は789,388人、管轄面積は40,643㎢、職員数863人で、

対して

管轄人口320,943人、管轄面積129.9㎢、職員数334人の我が尾三消防組合の約倍ほどの規模となります。

同消防組合は平成25年の4月に広域化を行いすでに5年が経過しているため、

今年の4月に広域化をした私たちの先進地事例となると考え視察をさせて頂きました。

広域化後のスケールメリットとしては、初動体制の強化が図られ、

通報から市境をまたぎ、多方面の署から複数の緊急車両が対応可能になった事、

また、『高機能消防指令システムⅢ型』の導入により、緊急の入電から指令までが20秒から30秒も短縮されていました。

また、財政の面でも広域化後は消防車両の配備台数や更新時期を広域の管轄内の署で共有し検討するため、

10年間で6憶円以上の経費削減効果があったことや消防の救急デジタル無線も単独市で更新を行った場合と比べ約6憶近くの削減をされていました。

前述の内容を含めた広域化後の検証も行われており、埼玉西部消防組合設立後検証報告を31年1月めどに報告する予定でした。

そして、女性活躍推進法に基づき、平成33年度までに女性職員の採用者数10%以上を目標とし女性の活躍の場を創出する取り組みをされていました。

また、そのような取り組みを埼玉西部消防組合の広報誌として毎月作成し、

広く市民向けに伝わる様、開かれた消防組合でした。

最後に、平成30年3月に総務省消防庁より緊急消防援助隊用車両として、

拠点機能形成車が無償貸与され配備されていましたので搭乗し見学をさせて頂きました。

同車両は埼玉西部消防組合管内の大規模災害時に最前線で「部隊活動」を支援するための、

拠点機能を形成する資機材を搭載した、消防活動応援特殊車両です。

2日目の6日(火)は、東京都三鷹市にあります(一社)消防防災科学センターに伺いました。

同センターは、消防防災に関する科学的調査研究、情報収集と分析、消防防災に関する情報提供を行う機関です。

今回の私たち市町の尾三消防組合としての広域化の分析して頂いて結果を報告していただきました。

結果は、尾三消防組合管内(豊明市、みよし市、東郷町、日進市、長久手市)は、

全国の分析でも希にみる人口が右肩上がりに増え発展する地域であり、そこに対応するべく、

今後の運用のなかで少しずつ見直しは必要なものの大変に良好なものでした。

しかしながら、この検証結果からも見えてきましたが、数字やデータ上は適正かもしれませんが、

私は、消防の広域化以前に長久手市議会の一般質問でも指摘と要望をさせて頂きましたが、

長久手市の東部「三ケ峯地区、リニモ公園西駅周辺地区」また、

隣接する日進市の「三ケ峯地区、三本木地区」は尾三消防組合管内のどの消防署よりも遠く、

相互応援協定に基づき、尾三消防組合管轄外の隣接市の豊田市や瀬戸市の消防署や出張所から応援が来るのですが、

どの署、出張時からも遠く、

今回の尾三消防広域化のスケールメリットに当てはまっていないと私は思います。

今後、10年の人口推計では、当該の長久手市の東部地域では最低でも現在の4,000人から7,000人に人口増加が見込まれ、

隣接の日進市の東部地域も加えれば更に増えると見込まれます。

現在、尾三消防組合管内の4市1町のなかでも、消防署が一つしかない長久手市において、

(尾三消防組合管内(豊明市、みよし市、日進市、東郷町)の他市町は消防署と消防出張所があります)

手市、日進市の東部地域の救急、消防力を担保できる消防の出張所が必要不可欠であると要望します。

 

『埼玉西部消防組合』


『(一社)消防防災科学センター』

 

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